少し前の話になりますが、今年の田植えの様子を報告します。
田植えの手伝いは今年で4年目になります。ことしは6月8日からの日間、大分に行きました。
ときどき「この時期に田植えとは遅いですね」と言われることがありますが、この地域では普通のようです。農協が品種ごとに日程表を配っており、ここにどの品種の場合、田植えはいつ頃、刈り取りがいつ頃、と書かれています。
作業の順番でいうと、まず畦(あぜ)塗りからです。
昔は鍬(くわ)を持って少しずつ土を押し固めていくのが本当に重労働だったそうです。いまはこんな機械をが田んぼの土を巻き上げなら、じょうごみたいな部分を回転させてガシガシ固めていきます。
つづいて荒掻き(あらかき)、代掻き(しろかき)。
この付近一帯の田んぼは徒歩5分ほどの上流にある溜め池から水を引いています。ご近所さん同士で順番を決めておいて、水路の柵を閉めたり開けたりしながら自分の田んぼに水をいれていくのです。

田んぼの土は田起こしをしてゴツゴツしているので、水を入れたらトラクターで掻きならしていきます。水を入れて最初にする作業を”荒掻き”、数日してもう一度実施するのを”代掻き(しろかき)”と言うそうです。代掻きが終わると田植えができます。地道な作業ですが、水を入れることで田んぼが一気に水田らしくなる重要な作業だと思いました。
私もトラクターを運転しました。初めてやったので、なんだか効率がよくない取り回しです。

お米の品種は「ヒノヒカリ」が中心です。今年はこれにに加えて「つや姫」という品種も少し植えているそうです。つや姫は山形で開発されたお米で、今年から大分県でも本格的に生産が始まりました。
このように庭先で苗床を作っていて、軽トラで田んぼまで運びます。田植えの時期は雨が降っていることも多いので、地面がぬかるんで意外と大変です。でも雨が降らないと水も引けず田植えができません。農家の方ははいっつも天気を気にしています。

田植えというとテレビでは腰をかがめて一本ずつ植えていくシーンを見ますね。実際にはすべて田植え機でやっています。少し前は田んぼの角のところをだいぶ手植えしていましたが、田植え機の走らせ方を工夫することで手植え(植つぎと呼んでました)の箇所はだいぶ減らせたそうです。私も田植え機の運転に少しずつ慣れてきました。田植え機は4条用といって一度に4列ずつ植えることができます。
田植え完了。苗が足りなかったり余ったりしたらご近所で融通し合っているようです。

今年の田植えの様子をYouTubeにアップロードしました。
次回は今年8月ごろの様子を書きたいと思います。
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